
皆さん、こんにちは!【難関私立大学専門オンライン塾】逆転コーチングです。
英文解釈の学習を進める上で、多くの受験生が手にするであろう竹岡広信先生が執筆された2冊の参考書、『入門英文問題精講』と『英文熟考 上』。
どちらも高い評価を受けており、難関大学合格を目指す受験生にとっては「英文解釈のバイブル」とも言える存在です。しかし、それゆえに多くの受験生が共通の悩みを抱えています。
「この2冊、どう違うんだろう?」
「今の自分のレベルにはどっちが合っているんだろう?」
「両方やるべき?それとも片方で良い?」
この選択は、その後の学習効率、ひいては最終的な英語の成績を大きく左右する、非常に重要な戦略的決断です。情報過多な中で、なんとなく選んでしまうのは大きなリスクと言えるでしょう。
この記事では、この2冊の英文解釈のバイブルを徹底的に比較し、それぞれの難易度、共通の特徴、そして決定的な違いを詳細に明らかにします。
この記事を読めば、あなたの学習段階や目標に合わせた最適な一冊が見つかるはずです。ぜひ最後まで読んで、英文解釈の学習をより効率的、かつ効果的なものにしてください。
今回の記事はこちらの動画を参考にしています!

大学受験における英文解釈は、英語長文を正確に読み解くための「土台」を築く学習です。単語や文法といった個々の知識を、実際の英文の中でどのように組み合わせ、意味を読み取るかを学ぶ、言わば「英語のルールブック」のような役割を担っています。
そして、この英文解釈の学習において、竹岡先生の『入門英文問題精講』と『英文熟考 上』は、多くの受験生から絶大な信頼を得ている参考書です。同じ著者によるものですが、その設計思想やターゲットは微妙に異なります。
この2冊の選択を誤ると、基礎が固まっていないのに難しい英文に挑戦して挫折したり、逆に簡単な英文ばかりで実力が伸び悩んだりといった事態に陥ってしまいます。
この記事では、あなたの現在の学力や志望校、そして学習スタイルに合わせて、どちらの参考書が最適かを判断するための、具体的な情報を提供します。漠然とした不安を解消し、自信を持って英文解釈の学習に取り組むための最初の一歩を踏み出しましょう。
この2冊の難易度の違いを、より客観的に判断するために、ソムリエランクという基準で見ていきましょう。
『入門英文問題精講』: ソムリエランク3~5
『英文熟考 上』: ソムリエランク4~6
このランクは、各参考書がカバーしている大学のレベルを示しています。ランク3~5は主に日東駒専からMARCHレベルの基礎~標準、ランク4~6はMARCHの標準~応用レベルに対応していると理解できます。
この数字からわかる通り、『英文熟考 上』の方がわずかに難易度が高いとされています。しかし、この数字の差は、単に「より難しい英文が多い」というだけではありません。
『入門英文問題精講』: 最初のうちは基礎的な英文が中心であり、後半で徐々に難易度が上がっていく。
『英文熟考 上』: 前半からある程度の難易度があり、後半に進むにつれて、より複雑な構文や、単語の意味の多義性、倒置などの文法事項が絡み合った、読解に時間がかかる英文が増えていきます。
つまり、『入門英文問題精講』が「英文解釈の入り口」であるのに対し、『英文熟考 上』は「英文解釈を極めるための、より実践的な演習」に位置づけられると言えるでしょう。
竹岡先生が執筆されたこの2冊には、受験生が効率的に学習できるよう、共通する工夫が凝らされています。しかし、その一方で、ターゲットとする受験生に合わせて明確な違いも存在します。
英文の長さと数: どちらの参考書も、約70個の英文が掲載されており、1つの英文が1~2行程度の短いものが中心です。これにより、一文一文の構造に集中して学習することができ、長文読解に入る前の基礎固めに適しています。長文にありがちな、膨大な情報量に圧倒されることなく、英文解釈という一つのスキルを集中して磨くことができます。
音声の有無: どちらの参考書にも音声が付属しています。これは、英文解釈の学習において非常に重要な要素です。ただ目で読んで理解するだけでなく、音読を通して英文のリズムや構造を体で覚えることで、直読直解(英語を英語の語順で理解する能力)の能力が飛躍的に向上します。
『入門英文問題精講』は、英文解釈の学習をこれから始める人に向けた、非常に親切な設計が特徴です。
テーマが明確: 各問題に「主語と動詞を見抜く」「関係詞、準動詞」など、明確なテーマが設けられています。これにより、受験生は「今日は関係詞の英文解釈の練習をするぞ」と意識して取り組むことができ、学習の焦点を絞りやすくなります。
ヒントやミニ講義が充実: 本文の前にミニ講義があったり、問題のヒントが備考欄に書かれていたりするため、英文解釈の学習を始めたばかりの初心者でも、自力で問題に挑戦しやすい構成になっています。このヒントが、自力で考えるきっかけとなり、学習効率を高めてくれます。
おすすめな人:
英文解釈をこれから本格的に始める人
英文の構造把握に自信がない人
日東駒専レベルを確実に突破したい人
ヒントやテーマが明確な方が学習しやすいと感じる人
『英文熟考 上』は、『入門英文問題精講』で身につけた基礎力を応用し、さらにその力を深めていくための、より実践的な参考書です。
純粋な演習と解説: 『入門英文問題精講』とは異なり、各問題にテーマやヒントがほとんどありません。これにより、受験生は「初見の英文」として問題に向き合うことになり、自力で構造を分析する力が鍛えられます。この「自力で考える」という労力が、本当の読解力を養成します。
多角的な解説と和訳パターン: 解説が非常に丁寧で、一つの英文に対して複数の和訳パターンが用意されていることもあります。これにより、英文が持つニュアンスや文脈に応じた解釈の多様性を学ぶことができ、より深く英文を理解する力が身につきます。
文章の質と新しさ: 『入門英文問題精講』よりも改訂が新しいため、より現代の入試傾向に即した英文が採用されています。
おすすめな人:
『入門英文問題精講』を終え、さらなるレベルアップを目指す人
MARCHレベルを突破し、安定して合格点を確保したい人
ヒントなしで自力で英文を読み解く練習をしたい人
英文解釈の完成度を極限まで高めたい人
この2冊を、『入門英文問題精講』→『英文熟考 上』という流れで両方をマスターすることで、日東駒専からMARCHレベルの英文解釈は完璧になると言っても過言ではありません。この2冊をやり込むことで、長文読解で安定して7~8割の得点を取るための盤石な土台が築けます。
しかし、時間がない場合は「片方でも良い」
受験勉強の開始時期が遅く、夏休み後半や秋以降から英文解釈に取り組む場合は、両方をやる時間がない可能性も十分にあります。その場合は、どちらか一つに絞るという選択も賢明です。
どちらかを削るなら「『英文熟考 上』を削る」
もしどちらかを削らなければならない状況であれば、『英文熟考 上』を削るべきです。その理由は、『入門英文問題精講』が英文解釈の学習を始める上で欠かせない「思考のプロセス」を学ぶための参考書だからです。『入門英文問題精講』を飛ばして『英文熟考 上』から入ると、ヒントやテーマがないために挫折してしまう可能性が高まります。
したがって、時間がない場合は『入門英文問題精講』を完璧にした上で、すぐに英文熟考 下に進むのが賢明な戦略と言えるでしょう。
この2冊を効果的に活用するための、具体的な学習ルートを提案します。
【英文解釈の学習ルート】
『動画でわかる英文法の読解入門編』: 英文解釈の超基礎を学ぶための参考書です。もしあなたの英文法が本当にゼロに近い状態であれば、まずここから始めることで、挫折しにくくなります。
『入門英文問題精講』: 英文解釈の本格的な基礎固めを行います。ヒントやテーマを活用し、一文を正確に読み解く練習を徹底してください。
『英文熟考 上』: 『入門英文問題精講』で身につけた基礎力を応用し、さらに完成度を高めます。多角的な和訳や深い解説を読み込み、英文解釈をマスターします。
『ポレポレ』: 早慶や旧帝大といった最難関を目指す人は、さらにこの参考書で超難解な英文に取り組むことで、英文解釈の最終段階を完了させます。
このルートを順序立てて進めることで、あなたの英文解釈の力は着実に向上していきます。もし、あなたがすでに『入門英文問題精講』を終えているのであれば、迷わず『熟考』に進み、さらなるレベルアップを図りましょう。
この記事では、竹岡先生の2冊の英文解釈参考書『入門英文問題精講』と『英文熟考 上』を徹底的に比較しました。
『入門英文問題精講』は、英文解釈の学習を始めたばかりの初心者でも取り組みやすい、親切な構成が魅力です。まずはこの1冊を完璧にすることから始めましょう。
『英文熟考 上』は、基礎力がある人がさらにその力を深め、完成度を高めるための参考書です。MARCHで安定して高得点を取るための、強力な武器となります。
理想は両方をやり込むことで、MARCHレベルの英文解釈を盤石なものにできる。
時間がない場合は、『入門英文問題精講』を優先すべきである。
どちらの参考書を選ぶにせよ、大切なのは「なんとなく」で終わらせず、その一冊を徹底的にやり込み、「人に説明できる」レベルまで完璧にマスターすることです。ただ問題を解くだけでなく、その解説を深く読み込み、自分の頭で思考する「労力」を惜しまないことが、あなたの英文解釈の力を本物にします。
この記事を参考に、あなたの学習段階に合った最適な一冊を選び、英文解釈の学習を成功させてください。あなたの努力が実を結び、志望校合格を掴み取れるよう、心から応援しています!
この記事の監修者

桃井 啓匠
(ももい けいしょう)
逆転コーチング 代表
元大手予備校講師として200名以上の受験生を指導。教育格差をなくしたいという想いから、オンライン管理型塾「逆転コーチング」を立ち上げる。現在も自ら面談の最前線に立ち、年間1,000名以上の受験生・保護者の進路相談に対応している。
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